こんにちは!双子ママの ましの です。
ご訪問ありがとうございます。
双子妊娠の「膜性」ってどうして重要なの?
膜性診断はいつできるのかな?
双子の妊娠がわかると、気になるのが「膜性」。
「先生から説明されたけど、『膜性』って初めて聞く言葉だしよく分からない…」と感じていませんか?
リスク管理の上で「膜性診断」は重要なので、しっかり学んでおきたいですよね。
そんな方に向けて、今回は以下のことについてお話していきます。
- 「膜性」ってなに?
- 「膜性」によってどんなリスクがある?
- 「膜性診断」はいつできる?
私が膜性診断を受けるまでの経験談もお話ししようと思います。
双子ママにご参考になることがあれば嬉しいです!
「膜性」ってなに?
「膜性」とは赤ちゃんを包む膜の数による分類のことで、以下の3種類に分けられます。
- 二絨毛膜二羊膜性双胎(DDツイン)
- 一絨毛膜二羊膜性双胎(MDツイン)
- 一絨毛膜一羊膜性双胎(MMツイン)
「絨毛膜の数」と「羊膜の数」によって分類されています。
難しい言葉ですが、「絨毛膜の数=胎盤の数」、「羊膜の数=胎児が成長する部屋の数」、と考えると分かりやすいです。
絨毛膜の数
胎盤は赤ちゃんに栄養や酸素を送ったり老廃物を受け取ったりする重要な臓器です。
胎盤を共有しているか、それともひとつずつ持っているかが大きなポイント。
羊膜の数
羊膜とは赤ちゃんを包んでいる膜のことで、中は羊水で満たされています。
1人に1部屋あるか、それとも1部屋にふたりでいるかが大きなポイント。
双子に「一卵性」と「二卵性」の2種類があることは有名ですよね。
でもお腹のなかにいる双子には、卵性よりも重要なのが「膜性」なのです。
一卵性・二卵性についてはこちらの記事で話しています。
DDツイン【二絨毛膜二羊膜性双胎】
胎盤も羊膜も2つあるタイプ。
二卵性双胎と、25%の一卵性双胎がこのタイプになります。
胎盤がそれぞれの赤ちゃんにあるため、栄養や酸素が安定して送られます。
よって、双胎妊娠の中では最もリスクが低いといえます。
MDツイン【一絨毛膜二羊膜性双胎】
胎盤は1つだが羊膜は2つあるタイプ。
一卵性双胎で最も多いのがこのタイプで、約75%を占めます。
赤ちゃんは別々の羊膜に包まれていますが、ひとつの胎盤を共有しているため、お互いの血流が影響しあいます。
MMツイン【一絨毛膜一羊膜性双胎】
胎盤も羊膜もひとつしかなく、2人で共有しているタイプです。
一卵性双胎の1%未満に当たり、とても珍しいタイプになります。
赤ちゃんは同じ羊膜に包まれているため、双胎妊娠の中では最もリスクが高くなり、厳重な管理が必要となります。
「膜性」によってどんなリスクがある?
なぜ「膜性」による分類が重要なのか。
それは、膜性の種類によってリスクの高さや内容が大きく異なるからなのです。
双子ゆえに起こりやすい特有のトラブルを以下に挙げていきます。
臍帯相互巻絡(さいたい そうご けんらく)
MMツイン特有のリスクとなります。
MMツインはふたりを隔てる膜がないので、お互いの臍帯(さいたい:へその緒のこと)が絡まり合うことがあります。
これを「臍帯相互巻絡(さいたい そうご けんらく)」といいます。
へその緒が絡まると、胎盤からの酸素や栄養が届かなくなり、赤ちゃんに影響を及ぼします。
双胎間輸血症候群(そうたいかん ゆけつ しょうこうぐん)
これは、双子に供給される血流のバランスが崩れてしまうことです。
ひとつの胎盤を共有しているがゆえに起こりうるトラブルで、一絨毛膜性の双子(MDツイン、 MMツイン)の約10~15%にみられる症状です。
どちらか1人の病気ではなく、栄養が少ない子にも、多過ぎてしまう子にも、ふたりともに悪影響を及ぼします。
胎児が死亡してしまう場合や、後遺症を残す可能性もあります。
胎児発育不全(たいじ はついく ふぜん)
双子は子宮内が窮屈なため、単胎に比べて発育の度合いはやや緩やかになります。
ところが、それを考慮しても、赤ちゃんが誤差の範囲を超えて極端に大きくなれないことがあります。
これを「胎児発育不全」と呼びます。
2週間以上成長がストップしてしまったとき、最悪の場合、赤ちゃんが死亡してしまう可能性も考えられるので、週数を考慮しながらお産のタイミングを探っていくことになります。ある意味で運命共同体である一絨毛膜性の双子の場合、とくに慎重な判断が必要です。
双子・三つ子ならではの妊娠中のトラブルって? どう対処する?【専門家監修】|たまひよ (benesse.ne.jp)
「膜性診断」はいつできる?
膜性によってリスクが大きく異なるなら、早く自分の膜性を知りたいですよね。
膜性の種類を判別することを「膜性診断」といい、妊娠10週〜14週くらいで行われます。
DDツインは胎嚢(たいのう:赤ちゃんが入っている袋)が2つあるため、妊娠と同時に判断ができます。
しかし、MDツインとMMツインの区別はもう少し遅い時期になります。
羊膜がエコーで見づらいことがあり、判断までに何度か診察を受ける場合もあるようです。
妊娠12週を過ぎると膜性が確認しにくくなるため、できるだけ早く確認しておくことが重要です。
私の膜性が判明するまで【筆者の経験談】
我が家の双子はMDツインでした。
ただ、この膜性が判明するまでには少し時間がかかったので、私のメンタルはかなり追い詰められました。
ご参考までに、私の双子妊娠判明~膜性診断までの流れをお話ししておきますね。
膜がない?MMツインの可能性が
私は双子妊娠が判明した時に、
双子はね、2人の間に膜がある方が順調に育ちやすいんだけど。
今はその膜が見えないね。
と言われてしまいました。
つまり、「MMツインの可能性がある」ということです。
今思えば、この時は妊娠6週ころなので羊膜が見えなかっただけだと思うんですが。
ビビりなのでかなり不安をあおられました。
この日から、私は双子妊娠についてネットで検索をしまくりました。
MMツインでも無事産まれた!という記事を見て安心したり。
双胎間輸血症候群になってしまった、という記事を見て落ち込んだり。
ネット検索で一喜一憂していました。
総合病院を受診するも…
そんな状態で、紹介された総合病院を受診。
うーん… 2人がかなり近い所にいるね… 膜は見えないなぁ…
えぇ~!
願い届かず、この日は羊膜を確認するすことはできませんでした。
もしも羊膜がなかったら、うちでの管理は難しいかも。
その場合は大学病院を紹介することになります。
検診の度に大学まで…無理ーー!
大学病院は、我が家から高速で片道1時間ほどかかります。
ここも周産期母子医療センターのある病院なんですが、それでもMMツインは難しいようです。
MMツインがいかにハイリスクで珍しいのかを思い知らされました。
とりあえずもう一度確認するため、翌週に再診となります。
3度目でようやく膜性が判明
翌週の再診には、夫と実母がついてきてくれました。
実母は口には出さないけど、私のメンタルをかなり心配していたようです。
「一緒に行こうか?」とさりげなく気遣ってくれる母の気持ちが嬉しかったです。
さっそく内診。
うーん… また近くにいるなぁ…
他の先生たちも来て、みんなであーでもないこーでもないと言いながらモニターを見ていると…
あ!これだ!あるある!
なぬ!?
モニターには、確かにうすーいモヤモヤっとしたものが見えました。
ホントだ!良かったです…!
と冷静を装って言いましたが。
良かったあぁぁぁぁぁ~~~~~!!!!
良かったよおぉぉぉぉ~~~~~!!!!
大学まで行かなくて済むよぉぉぉ~~~!!!!
ホントはこれくらい、飛び跳ねたいくらいの気持ちでした。
もちろん、双胎間輸血症候群などのリスクがあるのは変わらないのですが。
でも、「この膜があるのとないのでは本当に違うんです」と先生が教えてくれました。
不安だらけだった妊娠に、初めて希望が持てました。
待合室にいる夫と実母に報告すると、ふたりとも「良かった~!」と小さく万歳していました。
私よりもさらに心配性な母は、本当に安堵していたようです。
そんなこんなで、うちの双子はMDツインであることが確定。
この時で妊娠7週5日でした。
【まとめ】膜性診断はリスク管理のうえで重要。できるだけ早く確認しておこう
今回は膜性診断についてお話させて頂きました。
- 多胎妊娠には赤ちゃんを包む膜の数による「膜性」という分類があり、3種類に分かれる。
- 双子には特有のトラブルがあり、膜性によってリスクの高さや内容が大きく異なる。
- 膜性の種類を判別することを「膜性診断」といい、妊娠10週〜14週くらいで行われる。
私は妊娠7週で膜性診断を受けることでき、早い方だと思います。
それでも、妊娠発覚からMDツインであることが分かるまでは、本当に長く感じました。
妊娠への喜びよりも不安が大きく、何度も泣いていましたね。
今、膜性診断を受ける前の双子ママは、本当に不安な時期を過ごされていると思います。
でも、小さなふたつの命の生きる力を信じてくださいね。
今回のお話は以上になります。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました!
MDツインなのでしっかり管理入院しました。こちらの記事でお話ししています。
はじめまして
一卵性双生児妊娠中の初産婦です……!!!
私もいま7、8週?で、双子と聞いて、大きい病院に紹介状書いてもらうことになり慄いております……!!
私もMMかもしれないと言われ、おっかなびっくりです……
ましのさんの記事を読ませていただいて、勇気が湧いております!!
つわりもあり色々不安ですが、無理なく頑張ろうと思えました!!
かよさん、コメントありがとうございます!
双子ちゃんの妊娠おめでとうございます。
きっと今、すごく不安な時期ですよね。
双子というだけでも心配だらけなのに、さらにリスクの高いMMツインだと不安でたまらないと思います。
私はよく泣いていました。
正確な膜性診断はまだ先だと思いますので、今は心配しすぎず、身体をゆっくり休めて下さいね。
かよさんが元気な双子ちゃんに会えるのを祈っております!
私の拙い記事を読んで頂きありがとうございました。